色んな動物たちと、無くしたはずの靴と出会えた散歩


昼に妻Makiが日本に向けて家を出た。
久しぶりに子供3人との生活がしばらく(2週間)続くと思うと、なんだかワクワクしてきて、とりあえず昼食後子供達と散歩に出た。

ここ1ヶ月間、家族に風邪菌が蔓延しちゃって、一人ずつ5人が順番に体調を崩す、というのを2周(ひとり2回ずつ寝込む)して、幼稚園も休む日がちょこちょこ続いた。葉山のOAXACA MANIAの準備と重なって、大分しばらくの間、近所をのんびり散歩することがなかった。

 

カントが一番はしゃいで、「サンポ、いくぅ~」と靴をはいて、僕の靴と門を閉めるための鍵も持ってきて、僕の手を引っ張って玄関までつれていく。
午後3時、少し落ち着いた太陽の時間、近所をぶらぶら歩きはじめた。

子供三人が思い思いに歩いているので、時には3人か2人がつるみながら、時には僕の手をつなぎながら、あっちで水の流れる側溝を眺める子がいれば、きれいな花につられて向こうの家まで走っていく子がいたり、まぁ僕は車だけは気をつけながら声を出したりして、とにかくペースはのんびりのんびり。
幼稚園の往復も同じメンバーで歩いているけど、行きは「ほら、遅刻しちゃうよ!」なんてつい急かしながらだし、帰りは一番暑い時間、幼稚園でエネルギー使って、ちょっとグダっとしている子供たち。休みの日の散歩は、この、のんびり感がいいね。

家を出て5分。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAまだ家から10mくらいで、子供達が軒先で飼われているウサギを発見、3人集合、観察とウサギへのちょっかいが始まった。
そのうち家の若い女の子たちが出てきて、抱っこしてみる?なんて聞かれてみんな大はしゃぎ。

そこから少し歩くと、道沿いの家の庭に沢山のニワトリのケージがあって、またそれを見つけた子供達
は集合。「ねー!にわとりがいるよ!みんな」

おばちゃんが出てきた(多分、怪しまれたんだと思う)が、子供たちに安心してニコニコ。
全部闘鶏用のにわとりだった。イベント、お祭りの時なんかに持っていくんだって。
通りで勇ましい顔つき。トサカも闘ってとれちゃったのが半分くらい。

みんなにバイバイして、坂を下りていくと、今度は左に牛舎があって、食事中の大きな牛と目が合う。
全員フェンスにかじりつく。カント「あ、ウマ~」、山「違うよ、ウシだよ」

向こうからおじさん乗っけて歩いてくるロバを発見。「ああ~、ロバだ!」と一同大興奮。

なんだかやけに動物たちと会うなぁ。

動物を見つけるたびに、誰かが「ちょっと見て~」とか「ホラ、山、見てごらん~」なんて言いながら、バラバラに歩く3人が集まる。
あぁ、微笑ましいね。
当たり前だけど、楽しいもの、きれいなものを兄弟で共有しているのは嬉しいことだ。苦労は分かち合いながら、いつまでも仲良くいてほしい。って言うのは、ちょっと早いかもしれないけど。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 歩くペースはみんなそれぞれ。

道が分かれる度に、みんなで相談して行く道を決めて歩いていたら、半年前、この辺で家探しをしていた頃に見つけて、すごく気に入って中も見せてもらったりした一軒の大きな庭付きの家の前に着いた。
音の「あ、この道知ってるよ~」に、そうかなぁ?なんて思っていたら、本当に着いた。最近音の記憶力があなどれない。

カントも覚えてて、「ここ、来たァ~」なんて言ってるから家の前で記念写真を撮ろうとしたら、音が、あっ!見てぇ!と指を指す。
鉄格子の門の中、枯葉なんかが落ちている玄関に続く道に、オアハカに引っ越す前にメキシコシティで買った靴の片方がひっくり返って落ちているではないか!
買って2,3ヶ月で片方が無くなって、いつか出てくるさ、と思いながら、5ヶ月くらい経ってもまだ片方の靴だけが子供部屋の靴箱に佇んでいる、そのまさに無くなっていた靴なのだ!それが、こんなところで!

おお、すごい!と思わず叫んだ。

「音、見つけたんだよ、すごい?」「すごい、すごい、でかした音!」
コンクリートに枯葉が散らばった敷地内に、グレーのスニーカーはほとんど同化してたから、よく見つけたもんだ!級の偉業だ。
まさかこんな所にあるなんて・・・

音が鉄格子の間から敷地に侵入して、靴をとってきた。
最近、子供の靴箱に入っている片方のその靴を、どうせもう片方が見つからないから捨てようかな、と思ってた矢先なのだ。
もう戻ってこない、と諦めかけていたものが見つかるのは感動だ。
なんとなく出掛けた散歩で、こんな嬉しいことがあるなんて!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ということで、スニーカーを片手に音

来た道を戻って帰る。

よく歩いて、楽しくて、しかもお土産までGetした散歩のあとは、みんなでシャワー浴びて、晩御飯食べて、7時には皆熟睡。
Makiの居ない最初の夜は、なんとも平和に、順調に過ぎている。

今日散歩に出なかったら、一生この靴は見つからなかったんだろうな。

「やっぱり家の中に閉じこもってたらダメだなぁ、人生前に進むには、とにかくまずは外に出てみる」と、ここ数年、特にオアハカに来てそう思うことが多かったが、とにかく出掛けると、人との出会いとか、何かイベントとか、自分たちにとって価値のあることが奇跡的に起こるというのをやっぱり実感する。

最近、なんだかんだ出なかった。
やっぱり、面倒だったり、暑かったり、やるべき事が残ってる、なんてストッパーもかかってくるけど、散歩っていうのは人が生きてくために必要な要素だと思い出した。
楽しく散歩して、疲れて飯食って、早々と寝る、そんな子供の一日も、いいしね。

Makiが居ない時間は、いろいろ、家族の生活習慣、子供たちとの日々の過ごし方とかを、リフレッシュするのに良いタイミングだなぁ。


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