
オアハカ、家族全員が心から待っていた雨の季節に、やっと入ったようだ。
一昨日の晩に続いて、昨夜も暗くなってから数時間の強い雨。
屋根を叩く雨音と、その雨水が地下の貯水槽に勢い良く流れ込む音。やったね、お水だ!と、降り始めには大人も子供もはしゃいでしまった!
もともと僕らの住む村には山の頂上から流れる豊富な水があって、ほとんどの家は水に困ること無く暮らしている。
しかし今住んでいる家は、外国人が所有、建てたということや、多分プール付きとかの理由もあって、山から届く村の水道管を家まで引けず、乾期の間はピパと呼ばれる給水車を家に呼んで水を買わなくちゃいけない。
我が家のような毎日土で汚れてくる子供がいる暮らしで使う水の量は、抑えても月に2度はピパを呼ばなければならないくらいで、ため息のでる出費なのだ。
時々我が家の前の道路傍を、農業用の水が山から流れているのを子供が見つけては(冷たくてきれい)、パパ、道路に水だよ!と、みんなでホースを設置して、我が家の貯水槽にその水を引く。
風呂に栓をしてシャワーを浴びて、溜まった水はトイレを流すのに使ったり、手を洗うとき、歯を磨くとき、出しっ放しではなく細かく水を止めながら、なんて大人も子供も水を当たり前に大事に生活することはとても良い!
だけど、だけど、貯水槽の水位を気にしないでいられるって、あぁ、素晴らしい!!
VIVA!雨!
雨の次の朝、幼稚園に向かう道もしっとりと、靄がかった風景に変わった。まだ降り始めたばかりだけど、もう少しすると今は茶色っぽい山も荒野も、一面、緑の世界になるんだって。
みんな、一年で一番美しい季節の始まりを感じながら、幸せな笑顔で「Hola」「雨、はじまったね〜」と、笑顔で挨拶を交わしている。


